役員運転手はマナーが必須!必要な4つのマナーと習得方法

2021.11.01

 

役員運転手は会社の役員やVIPといった、社会的地位の高い方をお客様とする職業です。

 

そのためビジネスマナーは一定以上のものが求められ、取引先でも厳しい目で見られています。

 

しかし入社した役員運転手すべてに、最初から高度なビジネスマナーのスキルが身についているわけではありません。

中には言葉遣いや振る舞いに頭を悩ませている雇用主の方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は、とくに身につけておきたい4つのマナーと、それを身につけさせる方法をご紹介します。

 

「雇用している役員運転手の言葉遣いが気になる」

「ビジネスマナーをどうすれば身につけられる?」

 

とお悩みの方は必見です。

 

1. 役員運転手にビジネスマナーは必須

 

役員運転手にとって、ビジネスマナーは身につけておきたいスキルの1つです。

 

役員運転手は運転だけをしていればよいといった、簡単な仕事ではありません。

 

想像以上にコミュニケーション能力が求められ、取引先からも厳しい目で見られています。

 

失礼なふるまいをしては相手を不快にし、取引にも影響を与えかねません。

逆にビジネスマナーがしっかりと身についていれば、好印象を抱かれ、会社にとってもプラスに働きます。

 

もしも貴社の役員運転手にビジネスマナーが身についていないと少しでも感じるようであれば、改善させた方がよいでしょう。

 

2. 役員運転手に必要な4つのマナーと身につける方法

 

では実際に役員運転手に必要なビジネスマナーとはどういったことでしょうか?

 

ここでは4つのビジネスマナーとそれを身につける方法をご紹介します。

 

2-1. ①挨拶

 

1つ目の必要なビジネスマナーは「挨拶」です。

 

どのような職種でも気持ちよく仕事をするためには、挨拶は欠かせません。

社会人ならできて当然のマナーです。

 

役員運転手がお会いするのは会社の役員やVIPばかり。

頭を少し下げるだけの軽い会釈程度では、失礼に当たります。

 

挨拶で重要なのはこの3点です。

①自分から

②笑顔で

③はきはきと

 

爽やかな笑顔で挨拶ができれば、それだけで好印象を与えます。

 

2-1-1. 実践あるのみ

 

挨拶を身につけるには、実践あるのみです。

 

方法としては、「研修を行う」「毎朝唱和する」「控室に張り紙を貼る」ことなども考えられますが、一番のおすすめは上司が見本を見せることです。

 

取引先で先方にご挨拶をするときや役員運転手に挨拶する際、役員運転手の印象に残るような挨拶を役員がしていれば、役員運転手も自然とできるようになるでしょう。

 

2-2. ②報連相

 

「報告」「連絡」「相談」は、誰しも重視しなければならないビジネスマナーです。

 

役員運転手なら、「オイル交換をしなければならない」「そろそろタイヤの交換をするべき」といったことを報告し、交換日を相談しなければなりません。

 

もしもそのままにしていれば、社用車の故障や耐用年数が短くなるなどの弊害が出ます。

何よりも役員の業務に支障が出てしまうようでは問題です。

 

2-2-1. こまめに連絡を取り合う

 

こまめな「報連相」ができるようにするには、日頃からコミュニケーションを密に取り合う必要があります。

 

「報連相」が苦手なドライバーとは、秘書や社員と必ず1日1回は業務連絡を取り合うようにし、協力体制を整えましょう。

また「報連相」の重要性を理解してもらうことも必要です。

 

運転手からなにも報告がなければ、こちらから連絡事項がないか確認をとります。

毎日行うことで役員運転手も「報連相」の大切さを理解し、自然と自分から「報連相」ができるようになるでしょう。

 

「報連相」はお互いの信頼関係が重要です。

何事も高圧的に注意しないようにしましょう。

 

2-3. ③身だしなみ

 

仕事上役員運転手がお会いするのは、自然と会社の役員やVIPが多くなります。

企業の要職に就く方は、服装に厳しい方も多くいらっしゃいます。

 

そのため一般的なビジネスマン以上に身だしなみには注意が必要です。

 

華美でなく清潔感のある服装、磨かれた靴、すっきりした髪型や髭などは当然のこと、人によっては爪の長さや袖口のほつれなど細かい部分にも気が付く方もいらっしゃいます。

 

どこで見られても恥ずかしくないよう、常に気を配った服装でいなければなりません。

 

2-3-1. 就業規則で定める

就業規則で身だしなみについての記載はあるでしょうか?

 

「清潔感のある服装」のような曖昧な記載の場合、どのような恰好をすればよいのか分からないのかもしれません。

 

ネクタイは必要なのか?

シャツやスーツの色は?

靴はスニーカーでもよいのか?

 

1点1点細かく指定することで、改善できる可能性があります。

 

2-4. ④言葉遣い

 

フレンドリーに話しかけてくださる役員に対し、同じように砕けた言葉遣いで対応するのはタブーです。

いかなるときでも正しい敬語を使わなければなりません。

 

当然社外の方に対しても同様です。

 

決して役員のように表立って仕事をするわけではありませんが、常に誰かに見られ、聞かれているという意識をもつことが重要です。

 

またメールやLINEで指示を受けることも増えているため、文章での礼儀も忘れてはいけません。

 

2-4-1. 早めに改善させる

 

言葉遣いが丁寧でない人に対しては、早めに改善させた方がよいでしょう。

おかしいと感じたら、その場で伝えるのが効果的です。

 

ただし伝え方には注意が必要です。

感情が先立つような言葉で言えば、パワハラだととられてしまう可能性があります。

 

信頼関係を築いたうえで注意をすれば、相手も素直に聞き入れてくれるはずです。

 

3. 役員運転手を採用する際はビジネスマナーに注目

 

ビジネスマナーが身についていない役員運転手を雇用してしまうと、入社後に役員や秘書などに負担がかかります。

 

これから役員運転手の採用を考えているようであれば、書類選考や面接時にビジネスマナーが身についているか確認ができます。

 

履歴書や職務経歴書では、雑な書き方になっていないか文体のチェックをしましょう。

文字の書き方からも、本人が丁寧な人物であるか判断できます。

 

面接時は服装や髪型、挨拶の仕方など多くのことが分かります。

 

さすがに面接で言葉遣いが悪いとは考えにくいですが、細かい部分で丁寧な言葉遣いができないなど、普段使い慣れている言葉かどうか判断できるはずです。

 

3-1. 派遣の役員運転手もおすすめ

 

それでもなかなかよい人材が来てくれないという場合は、派遣や請負の役員運転手も考えてみるとよいでしょう。

 

派遣会社ではドライバーに対し研修を行っています。

会社によってはビジネスマナーを身につけさせていることもあり、一定レベル以上のドライバーを派遣してもらえる可能性が高いでしょう。

 

都内の会社であれば「セントラルサービス」が、研修の充実度やドライバーのスキルの高さで評判です。

 

「セントラルサービス」では、運転技術だけでなく身だしなみからお辞儀の角度まで、細やかな研修が行われています。

 

月極契約以外にもスポット契約があるため、気になる方は一度依頼してみるとよいでしょう。

 

4. まとめ

 

会社の役員やVIPを目的地までお届けするのが仕事の役員運転手には、高度なビジネスマナーが求められます。

 

取引先で失礼があっては、その後の契約に響く可能性も考えられます。

 

とくに必要なビジネスマナーは以下の4つです。

 

①挨拶

②報連相

③身だしなみ

④言葉遣い

 

これらは役員運転手と信頼関係を築いたうえで徐々に直していくか、就業規則で服装について明記するといった方法で対応していきましょう。

 

これから採用を考えている場合は、書類選考や面接時にビジネスマナーが身についているかを見極める必要があります。

 

正社員雇用にこだわっていないようであれば、派遣や請負の役員運転手もおすすめです。

 

役員運転手は、目立つ仕事ではありませんが、どこで誰に見られているか分かりません。

ドライバー自身にもその意識を持たせ、ビジネスマナーのスキルを磨かせましょう。