車で送迎する際のビジネスマナーとは?座り方やドアの開閉法を解説

2023.12.14

車の運転や送迎の仕事を目指すうえで、お客様に座ってもらう場所やドアの開閉方法がわからないとお困りの方もいるでしょう。

お客様を車で送迎するにはマナーを守り、高いレベルのおもてなしをするのが重要です。

 

この記事では、お客様を車で送迎する際のビジネスマナーをご紹介します。

車の運転や送迎の仕事を探している方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

1. 車内における「上座・下座」のビジネスマナー

 

部屋や会議室での座り方と同様に、車にも上座と下座があります。

ここでは、車で送迎する際の「上座・下座」に関するビジネスマナーをご紹介します。

お客様を送迎する仕事に興味をお持ちの方は、上座・下座マナーの把握が重要であるため確認しておきましょう。

 

 

1-1. お客様が4人以下の場合

 

まずは、送迎するお客様が4人以下であると仮定します。

基本的には、車内の座席は上座から順に以下の通りです。

 

1.運転席の後部座席

2.助手席の後部座席

3.後部座席の中央

4.助手席

 

事故にあった際に一番安全だといわれる「運転席の後部座席」が上座となります。

乗車人数が3人の場合はお客様を後部座席の中央に乗せるのは避け、ゆったりと座れるスペースへ案内しましょう。

 

1-2. お客様が6人の場合

 

6人のお客様を乗せるには、シートが3列あるような大きな車が望ましいとされています。

シートが3列ある車の座席は、上座から順に以下の通りです。

 

1.運転席の後部座席(2列目)

2.助手席の後部座席(2列目)

3.2列目後部座席の中央

4.助手席

5.運転席の後部座席(3列目)

6.助手席の後部座席(3列目)

 

車の奥に位置する3列目は、助手席よりも下座になります。

お客様の中で役職が高い順番に、上座から案内しましょう。

 

1-3. お客様のなかに女性がいる場合

 

お客様の中に女性がいる場合は、後部座席の中央以外の座席を案内しましょう。

 

後部座席の中央の足元は高くなっていることが多く、足を開くか、どちらか片方に足を寄せる必要があります。

とくに、スカートやハイヒールを履いている女性・着物を着ている女性は、後部座席の中央に座ると不快に感じることがあります。

 

また、後部座席の中央に座った女性の両隣が男性の場合は、余計に窮屈に感じるかもしれません。

お客様の中に女性がいる場合は上座・下座にあまりとらわれず、必要に応じて後部座席の中央以外の席を案内するよう配慮しましょう。

 

2. 車で送迎する際の座席以外のビジネスマナー5選

 

お客様を車で送迎する際は座り方だけでなく、ドアの開閉方法や荷物の扱い方などにもマナーがあります。

車で送迎する際のビジネスマナーについてご紹介します。

 

2-1. 運転手がドアの開閉を行う

 

お客様が乗降する際は、運転手がドアの開閉を行うのがマナーです。

お客様の乗降時に伴うドアの開閉サポートを行う手順は、以下の通りです。

 

  1. 車外でお客様が来るのを待つ
  2. お客様が乗る際は、助手席の後ろのドアを左手で開け、右手で「どうぞ」と合図する
  3. お客様の洋服や荷物が挟まっていないか確認しながら、ゆっくりとドアを閉める
  4. 目的地に到着後、速やかに運転席から降りる
  5. 乗車時と同様に、助手席の後ろのドアを開ける
  6. 全員が降りるまでドアを押さえておく
  7. 忘れ物がないか確認してドアを閉め、お客様をお見送りする

 

お客様自身にドアを開け閉めさせることがないよう注意しましょう。

 

2-2. お客様の荷物はていねいに扱う

 

お客様の荷物に触れる際は、丁重に扱うことがマナーです。

お客様が大きな荷物を持っている際は、トランクを利用してもよいか確認しましょう。

トランクに入れる場合はお客様に入れてもらうのではなく、運転手が入れます。

 

また荷物を扱う際は、以下のような点に注意してください。

 

・荷物を車にぶつけないように丁寧に扱う

・できる限り、複数の荷物を重ねないように置く

・荷物を横に向けないでほしいといった要望がないか、お客様に確認する

 

トランクを無理に利用する必要はないため、お客様の要望にそって対応しましょう。

 

2-3. お客様の乗降場所に配慮する

 

お客様の乗降場所に配慮するのもマナーです。

植え込みや段差がある場所などでは、お客様が乗り降りしにくいため、フラットな場所に停車しましょう。

また、駐車場から目的地までの距離が遠い場合は、目的地でお客様を降ろしてから駐車するとよいでしょう。

 

さらに、お客様の予定や状況に応じて、運転手が車内で待機する場合と車外で待機する場合に分かれます。

車外で待機する場合は、運転手が先に駐車場まで車を取りに行き、お客様のもとへ向かいます。

できるだけお客様が歩く距離を短くするよう心がけるのです。

 

2-4. 事前に車内を清掃しておく

 

お客様を車で送迎する際は、事前に車内を清掃しておきましょう。

清掃するポイントは主に以下の通りです。

 

・車内にごみがないか

・不要なものが乗せられていないか

・車内の匂いは問題がないか

・窓ガラスに指紋がついていないか

 

またお客様がタバコを吸う場合は灰皿を用意しておくなど、お客様に合わせた配慮も大切です。

 

2-5. 安全で快適な運転を心がける

 

お客様を車で送迎するには、安全第一の運転が重要です。

安全に運転するには、以下のような点に気をつけましょう。

 

・急発進、急ブレーキをしない

・スピードを出し過ぎない

・左折時には目視で確認する

 

また、送迎するにあたってお客様が快適に過ごせるよう、以下のような点にも配慮しましょう。

 

・お客様にとって適切な車内温度を保つ

・道路状態の悪い道を選ばない

・車内で話した内容を口外しない

 

車で送迎する際は安全に運転する、快適な車内環境を保つなどもビジネスマナーのひとつです。

 

3. 送迎なら役員運転手がおすすめ

 

車の運転や送迎の仕事に興味のある方には、役員運転手がおすすめです。

プロドライバーのひとつである役員運転手は「お客様を目的地まで運ぶ」のが仕事で、お客様の社用車または私有車を運転します。

役員運転手の仕事は主に以下のような方におすすめです。

 

・車の運転が好き

・心配りができる

・状況や雰囲気に応じて行動できる

 

役員運転手の派遣会社である「セントラルサービス株式会社」では、求人募集を行っています。

運転技術やビジネスマナー、安全に関する研修を実施しているため、ドライバー未経験の方でも安心して働けると好評です。

役員運転手を目指す方は、ぜひ求人に応募してみてはいかがでしょうか。

 

4. まとめ

 

役員運転手は、お客様を目的地まで安心・安全に送り届ける役割を持ちます。

車内の上座・下座のマナーやお客様の要望に合わせた配慮が必要です。

また、座席以外にも車のドアの開閉を行う、お客様の乗降場所に注意するなどのマナーも心得ておくべきでしょう。

車の運転や送迎の仕事に興味のある方は、ぜひ役員運転手の求人に応募してみてください。