プロドライバーに必要な免許とキャリアアップにつながる資格とは?

2023.11.14

「プロドライバーになりたい」「プロドライバーとしてキャリアアップしたい」とお考えの方も多いかと思います。

プロドライバーとは「運転手として生計を立てる人」のことです。

 

プロドライバーはお客様を乗せたり、貨物を扱ったりとさまざまな種類があります。

しかし、いずれの仕事も「ただ運転するだけ」では成り立ちません。

全てのプロドライバーにおいて「高い運転技術」や「ビジネスマナー」が求められます。

 

この記事では、プロドライバーに必要な運転免許と持っておきたい資格についてご紹介します。

 

 

 

 

1.プロドライバーとは?

 

プロドライバーとは、運転手として生計を立てる人のことです。

たとえば、企業の社長や著名人を送迎する「役員運転手」「ハイヤー運転手」や、日々多くのお客様を目的地へ送り届ける「タクシー運転手」「バス運転手」、任された荷物を安全かつ確実に運送する「トラックドライバー」などが挙げられます。

いずれの仕事も大きな責任をともない、プロとしての意識が欠ければ成り立たない仕事です。

 

2.プロドライバーに必要な運転免許

 

プロドライバーに必要な資格は、業種により異なります。

この項目では、記事冒頭でご紹介した以下の5業種に必要な運転免許についてご紹介します。

 

・役員運転手

・ハイヤー運転手

・タクシー運転手

・バス運転手

・トラック運転手

 

2-1. 役員運転手

 

役員運転手に必要な資格は、普通自動車第一種運転免許(以下第一種運転免許)です。

意外に思えますが、第一種運転免許さえあれば役員運転手として働けます。

 

役員運転手は、接客・運転面での高いスキルが求められる職業です。

しかし、役員運転手として必要なスキルは企業での研修を通して習得できる場合があります。

このようなサポートを受けながら役員運転手としてスキルアップするなら、定期的な研修を実施している「役員運転手派遣会社」を選ぶとよいでしょう。

 

たとえば、東京都内であれば「セントラルサービス株式会社」がおすすめです。

運転技術や地理に関する知識はもちろんのこと、社会人として必要なビジネスマナー研修やホスピタリティについて学べます。

セントラルサービス株式会社の詳細は「セントラルサービス ドライバー求人募集」をご覧ください。

 

2-2. ハイヤー運転手

 

ハイヤー運転手に必要な資格は、普通自動車第二種運転免許(以下第二種運転免許)です。

第一種運転免許との違いは、事業としてお客様を乗せ、その対価としてお金をいただくかどうかです。

 

ハイヤーをはじめ、タクシーや一部のトラックなどの車両には、事業者車両の象徴である緑色のナンバープレートが付いています。

事業としてお客様を乗せたり、貨物を運搬したりして運賃をもらう場合、道路交通法の第八十六条により第二種運転免許の取得が義務付けられています。

 

第二種運転免許の取得は「第一種運転免許を取得してから3年以上経過していること」が条件です。

ちなみに役員運転手が第二種運転免許を必要としないのは、事業者車両ではないクライアント企業の自動車(白ナンバー)を使って仕事をするためです。

 

2-3. タクシー運転手

 

タクシー運転手に必要な資格はハイヤー運転手と同様、第二種運転免許です。

第二種運転免許の取得方法には、教習所で学ぶ方法と、独学で一発試験を受ける方法があります。

 

独学の一発試験は短期間で第二種運転免許を取得できる場合もありますが、普通自動車運転免許全体における一発試験の合格率は約5%とたいへん難関です。

一方、教習所では必要な運転技術を学べるほか、本免許試験での技能試験が免除されます。

このことから、教習所に通って第二種運転免許を取得するほうが確実です。

 

また、東京都・神奈川県・大阪府における一部の地域では「地理試験の合格」が必要です。

そのため希望する企業が該当するか、確認しておく必要があります。

 

2-4. バス運転手

 

バス運転手に必要な資格は、普通自動車免許と大型自動車二種運転免許(以下大型二種運転免許)の2つです。

前述したように、第二種運転免許は大型車両でも「第一種運転免許を取得してから3年以上経過していること」が条件です。

 

企業によっては、大型一種運転免許を取得していれば、企業を通して大型二種運転免許を取得できる場合があります。

つまり、バス運転手として働きながら大型二種運転免許を取得できるということです。

このような資格取得支援があるかどうかは、希望する企業のホームページなどで確認してみましょう。

 

2-5. トラック運転手

 

トラック運転手に必要な資格は以下のようなもので、どの免許を取得するかによって運転できる車両の大きさが変わります。

 

・普通自動車運転免許(5トン未満)

・中型自動車運転免許(11トン未満)

・大型自動車運転免許(縛りなし)

 

運転免許はAT(オートマチックトランスミッション)とMT(マニュアルトランスミッション)に大きく分けられますが、トラック運転手を目指すならMTの取得をおすすめします。

最近ではAMTシフトのトラック(MT操作が自動化したトラック)が販売台数の半数を占めるものの、やはり主流はMTであるためです。

 

日本独自のガラパゴス規格「4トン車(車両総重量11トン未満のトラック)」を運転するなら、中型自動車運転免許以上の資格が必要です。

また大型自動車免許の取得で、積載量や車両総重量などの縛りがなくなります。

中型・大型自動車免許の受験資格は、以下の通りです。

 

【中型】20歳以上、普通自動車免許または大型特殊免許の所持期間が2年以上であること

【大型】21歳以上、普通自動車免許または大型特殊免許の所持期間が3年以上であること

 

これらの免許を所持していると、運送に限らず製造・建設業などにおいても重宝されるため、収入アップも見込めます。

 

3.キャリアアップにつながる資格

 

ほかにもプロドライバーが持っておくことで、キャリアアップにつながる資格があります。

たとえば、今回ご紹介した5業種なら「運行管理者」の資格がおすすめです。

 

運行管理者とは、事業者車両の運転手や利用者、貨物における安全運行を管理する「司令塔」の役割を担うための資格です。

ゆくゆくは企業の事務として勤め、運転手の健康チェックや指導など、運転手をクライアントへ手配する仕事に回りたい場合に必要な資格といえます。

 

また、トラック運転手を目指すなら「けん引免許」「玉掛作業者」「フォークリフト運転技能者」「危険物取扱者」などの資格を持っておくと、仕事の幅が広がるでしょう。

 

4.まとめ

 

プロドライバーとは「運転手として生計を立てる人」のことです。

ただ運転するだけではなく、プロドライバーとしての運転技術やビジネスマナー、ホスピタリティ精神などを備える必要があります。

プロドライバーに必要な資格は、以下の通りです。

 

【役員運転手】普通自動車第一種運転免許(以下全てに必要)

【ハイヤー・タクシー運転手】普通自動車第二種運転免許

【バス運転手】大型自動車二種運転免許

【トラック運転手】中型・大型自動車運転免許

 

そのほか、共通して取っておきたい資格に「運行管理者」の資格があります。

プロドライバーとしてキャリアアップしたいとお考えの方は、ぜひ取得してみてはいかがでしょうか?