専属運転手とは?仕事内容・将来性・必要な資格などすべて解説
2024.04.01
運転が好きな方であれば、運転業務への転職を検討しているでしょう。
運転業務といっても、専属運転手・タクシードライバー・バスの運転手など、その種類はさまざまです。
当記事では数ある運転業務の中でも、専属運転手の仕事に興味を持っている方へ向けて「専属運転手とはどのような職業なのか」を、解説します。
あわせて、専属運転手の仕事内容や必要な資格などもご紹介します。
専属運転手の仕事に興味のある方は、ぜひご一読ください。
Contents
1.専属運転手とは
専属運転手とは、特定のお客様もしくは特定の企業における専属者として社用車を運転する人のことです。
タクシードライバーやハイヤーと異なり、専属運転手が運転するのは社用車(自家用自動車)です。
お客様の所有車を運転することから、より高度な運転技術を必要とします。
専属運転手は「お抱え運転手」もしくは「役員運転手」と呼ばれることもありますが、その意味や仕事内容は同様です。
1-1.専属運転手の主な仕事内容
専属運転手の主な仕事内容は、お客様を安全に目的地まで送り届けることです。
例えば、主に企業の重役や著名人の専属として社用車を運転します。
ビジネスマナーやプライバシーを重視し、安全で快適な移動を求めるお客様の送迎を担当するのが専属運転手の主な仕事です。
1-2.専属運転手の具体的な仕事内容
専属運転手の具体的な仕事内容は、以下のとおりです。
・お客様を目的地まで送迎する
・社用車の点検や清掃をする ・お客様をおもてなしする |
例えば、お客様の荷物を運んだり雨天時に傘を差しかけたりするなど、細かな配慮をします。
また、大切なお客様を送迎する社用車に不備がないか定期的に点検したり、企業イメージを損ねないために社用車を清掃したりすることも専属運転手の仕事です。
1-3.専属運転手の将来性
専属運転手の将来性は当面の間、期待できます。
というのも、Web上で「専属運転手 求人」と検索すると、関東地方だけで約1万件もの求人情報が表示されるからです。
専属運転手を求めている企業は多く存在し、専属運転手が不足している状態であるともいえます。
したがって、専属運転手を必要とする企業が存在し続ける限り、将来的に安定して働ける職種であるといえるでしょう。
将来的に自動運転が増えたとしても、企業のトップである社長や重役を車内に一人にする企業は少ないはずです。
よって、専属運転手の将来性は当面の間、保証できます。
2.専属運転手の平均給料
「令和5年資金構造基本統計調査」によると、専属運転手の平均給料は月30万円程度です。(※参照:政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 / 速報)
専属運転手の平均給料が高いのは、高度な運転技術や臨機応変に対応できる能力が必要だからです。
加えて待機時間も長く、つねにお客様に寄り添った接客も必要になります。
よって、お客様から信頼を得られたりパートナーのような存在になれたりする喜びも感じられる仕事です。
給料も高くやりがいのある仕事に就きたい方に、最適な職業であるといえるでしょう。
あわせて、専属運転手の給料が安定している理由も把握したい方は、以下の記事も参考にしてください。
お抱え運転手の平均給料はどのくらい?仕事内容とやりがいもご紹介
3.専属運転手になるルート
専属運転手になるルートは主に以下の3つです。
①友人や知人の紹介
②求人への応募 ③取引先からの招待 |
それぞれ解説します。
3-1.友人や知人の紹介
友人や知人から専属運転手として紹介される場合があります。
例えば、友人が勤めている企業で専属運転手を募集している場合です。
友人や知人に専属運転手の仕事を探していると伝えておけば、紹介してもらえるチャンスが訪れる可能性もあるでしょう。
3-2.求人への応募
王道なルートとしては、専属運転手の求人へ応募することです。
働き方や雇用形態なども選べるため、おすすめのルートです。
ただし、友人や知人の紹介と異なり、求人への応募時は履歴書の提出が求められます。
転職サイトや求人サイトなどを活用して、ご自身の希望にマッチする企業の求人へ応募しましょう。
3-3.現職での人事異動
職場での人事異動により、専属運転手に配属される可能性もあります。
自社の専属運転手は、信頼の厚い内部の人間に任せたいと考える企業も少なくありません。
そのため、現職での人事異動によって専属運転手に配属されるチャンスもあるでしょう。
4.専属運転手として働くために必要な資格とスキル
専属運転手として働くためには、資格・スキル・心構えが必要です。
次に、それぞれ解説します。
4-1.資格
専属運転手として働くためには、普通自動車運転免許が必要です。
また、無事故・無違反であるか「無事故・無違反証明書」の提示を求められる場合もあるでしょう。
逆をいえば、普通自動車運転免許を持っており、安全運転を続けてきた方であれば専属運転手を目指せます。
4-2.スキル
高度な運転技術やビジネスマナーなどのスキルも、専属運転手に必須な事柄です。
例えば、お客様を予定どおり安全に目的地まで送迎するためには、渋滞情報を把握したうえでスムーズな運転が求められます。
また、お客様を不快にさせないよう身だしなみを整えたりあいさつをしたりするなどのビジネススキルも必要です。
そのため、専属運転手として働くためには、高度な運転技術とビジネスマナーを身につける必要があります。
4-3.心構え
専属運転手として働くためには、守秘義務の徹底やホスピタリティ精神などの心構えも必要です。
企業の社長や重役を送迎する専属運転手は、企業の秘密情報を耳にする機会も少なくありません。
耳にした情報が外部に漏れることで、企業の利益や競争力を脅かす恐れがあります。
したがって、守秘義務の徹底は専属運転手に不可欠な心構えとなります。
お客様に快適な車内環境を提供するのも、専属運転手の役目です。
社用車のドアを開け閉めしたり荷物を持ったりするなどの、ホスピタリティ精神も求められます。
また、安全運転への高い意識も必要不可欠です。
どれほど経験を積んでいても自身の運転技術を過信せず、急ぎの場面では落ち着いて運転します。
勤務前にアルコールチェックをすることも重要です。
専属運転手になるためには、こうした心構えを身につける必要もあります。
5.まとめ
専属運転手とは、特定のお客様もしくは企業の専属者として社用車を運転する人のことです。
「役員運転手」や「お抱え運転手」とも呼ばれ、お客様を第一に考えて業務にあたります。
なお、専属運転手になるために必要な資格は、普通自動車運転免許のみです。
高度な運転技術やビジネスマナー等は、研修会を開催している会社へ勤めれば身につけられます。
未経験から専属運転手を目指す方は、研修会を実施している企業へ応募しましょう。
東京を中心に役員運転手の請負・派遣をおこなっている「セントラルサービス」でも、運転手を募集中です。
未経験の型からでも安心して仕事を始められる研修制度や、アルコールチェックを始めとした安心して働ける体制が整っているため、興味のある方は応募されてみてはいかがでしょうか。