役員運転手の年収は?都市別の給料を比較

2021.08.27

役員運転手の給与や年収がいくらぐらいか知っていますか?

 

役員のスケジュールに合わせて行動する役員運転手は、残業や休日出勤もつきものです。

その分の時間外給与などを考えるとかなり高額になることも予想されます。

 

また役員運転手は一つの部署に何人も所属している他の部署と違い、人数も少なく比較対象がありません。

基準が分かりにくく、給料の設定も難しいと感じるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、役員運転手の平均年収と、実際の求人募集に出ている給料の都市別比較をご紹介します。

 

会社のドライバーの給与設定にお役立てください。

 

1,役員運転手とは

 

役員運転手とは社長や役員を自宅へ送迎したり、目的地までお送りすることが仕事です。

待機中は社用車の清掃や点検、次の送迎先までのルート検索を行っています。

 

1日のうちで運転時間はそれほど長くなく、待機時間の方が長いというドライバーも。

 

基本的に担当する役員のスケジュールに沿ってドライバーの予定も決まるため、自分の思い通りに仕事ができるわけではありません。

また取引先との食事会や接待ゴルフなど、残業や休日出勤が多い場合もあるでしょう。

 

誰かの役に立つ仕事をしたいと考えている人や、表で活躍するのではなく縁の下から支えることの方が好きなタイプの人に向いている職業です。

 

1-1.  役員運転手に必要なスキル

 

役員が命を預けることからも、役員運転手は高い運転スキルが必要です。

しかし必要なスキルはそれだけではありません。

 

《役員運転手に必要なスキル》

・高度な運転技術

・ビジネスマナー

・身だしなみ

・守秘義務の徹底  など

 

役員運転手はその仕事柄、社内だけでなく社外の身分の高い方とお会いする機会があります。

そのためビジネスマナーや身だしなみがしっかりできるのは必須の条件です。

 

ではそれだけハイレベルなスキルが必要な役員運転手の給与は、どうなっているのでしょうか?

 

2、役員運転手の平均年収

 

まずは役員運転手の平均年収を確認してみましょう。

 

ここでは厚生労働省の発表している「賃金構造基本統計調査」をもとに、 企業の規模ごとにご紹介します。

 

《企業規模別平均給与と年収》

企業規模 労働者数
(十人)
所定内給与額 超過労働給与額 年間賞与など 年収
1,000人以上 309 203,300円 20,700円 108,400円 2,796,400円
100~999人 1,375 241,000円 44,100円 491,100円 3,912,300円
10~99人 442 217,300円 14,200円 332,800円 3,110,800円

※所定内給与額:基本給だけでなく職務手当・通勤手当・家族手当なども含まれる

超過労働給与額:時間外・深夜勤務手当や休日出勤手当などのこと

 

この表から、規模の大きい会社だから給料が多いとは言えないことが分かります。

 

これは規模の大きい会社は役員運転手を複数名雇用し、残業時間が長くならないように調整しているということも考えられそうです。

 

なお同じようにお客様を目的地まで運ぶことが仕事のタクシー運転手の平均年収は約357万円と、極端な差はありません。

 

では地域による金額の差はあるのでしょうか?

 

2-1.  最低年収と最高年収

 

役員運転手の平均年収はご紹介した通りですが、実際の年収にはかなりの幅があります。

 

年収が低い場合は250万円程度から、トップレベルの収入のあるドライバーの場合は600万円程度と言われています。

 

これらの違いは、

 

・企業の違い

・本人のスキルや経験

 

などからくるものです。

 

3、役員運転手の実際の給料を比較

 

ここからは実際の求人募集で掲載されている給与額をエリアごとに比較してみましょう。

 

3-1.  東京都内の給料

 

まずは求人数の多い東京都内の募集からです。

 

雇用方法 月給 特記事項
A社 正社員 250,000円 9:00ー18:00 12:00ー21:00 シフト制
土日休み
B社 正社員・契約社員 540,000円 9:00~22:00の間のシフト制
経験者のみ
C社 業務委託 270,000円~320,000円
D社 正社員・契約社員 300,000円~400,000円

(みなし残業代35時間込)

8:00~20:00(変形実働8時間)
E社 正社員 300,000円~ 9:00~18:00

 

 

役員運転手が複数名所属する企業もあり、勤務時間にも幅があります。

経験者や夜間の勤務がある場合などは比較的高めの設定になっているようです。

 

3-2.  大阪府内の給料

 

第二の都市大阪を見てみましょう。

 

雇用方法 月給 特記事項
F社 契約社員 285,000円

(固定残業代30時間分55,900円分含む 超過分別途支給)

9:00~17:00(休憩時間:1時間)
土日祝休み
G社 契約社員 200,000円~300,000円  8:45~17:30内で相談可能
運転・庶務事務業務全般
H社 正社員 250,000円以上 9:00~17:00
I社 正社員 300,000円~350,000円 7:00~22:00の間でシフト制(実働8時間)
J社 契約社員 300,000円~350,000円固定残業代含む 6時30分〜18時30分の時間の間の8時間程度
土日の出勤の可能性あり

 

大阪の場合は、東京よりも月給が安くなる傾向です。

勤務時間は定時の募集が多いようです。

 

ただし求人募集自体が東京に比べてかなり少なくなります。

 

3-3.  愛知県内の給料

 

次は名古屋市を含めた愛知県の求人を見てみます。

 

雇用方法 月給 特記事項
K社 正社員 280,000円~300,000円 社長秘書兼運転手
L社 正社員 200,000円〜300,000円 運転業務兼社長のアシスタント業務
M社 正社員 300,000円 社長秘書兼運転手

 

愛知県では役員運転手としての求人がぐっと減ります。

またドライバー業務のみの募集がないことも特徴的です。

 

ここまでは大都市圏の給料をご紹介してきました。

地方都市の求人も確認しておきましょう。

 

3-4.  地方都市の給料

 

地方都市では、これまでご紹介してきた大都市圏と違い、かなり給与が下がります。

 

雇用方法 月給 特記事項
岩手県N社 正社員 163,000円~218,000円 現金輸送もあり
広島県O社 正社員 196,000円~211,000円 病院内助手兼運転手
静岡県P社 正社員 180,000円~250,000円

 

都道府県ごとの平均年収でもやはり物価の高い都市部では給与が高いという統計が出ており、役員運転手もそれと同様の結果となりました。

 

役員運転手を採用予定の場合は参考にしてみてください。

 

4、コスパのいい派遣社員もアリ

 

役員運転手を雇用する場合、どうしても残業代や休日出勤代等が加わり、給与が高くなってしまうことがあります。

また待機時間が長いとその分もったいないと感じることもあるでしょう。

 

企業によっては、役員運転手は毎日必要ないということも考えられます。

 

そういった場合は、無理に自社雇用せずに役員運転手の派遣会社に依頼する方法も考えてみましょう。

 

派遣会社に依頼するメリットは、以下のようなことが考えられます。

 

《派遣会社のメリット》

・コスパがいい

・スキルが身についている

・必要な時だけ頼める

・急な休みでも代わりを派遣してもらえる など

 

自社雇用した場合、雇用するにもお金がかかります。

また採用後は教育もしなければなりません。

 

一人の人間を雇用するために必要な経費もかかります。

ボーナスだって支払うことになるでしょう。

 

社員にかかる費用は、通常の給与だけではないのです。

 

4-1.  おすすめの役員運転手派遣会社

 

派遣の役員運転手はどの派遣会社でもある程度の教育がされています。

 

ただしその教育内容には差があります。

質のいい役員運転手が必要であれば、研修がしっかりされている派遣会社を選ぶのが一番です。

 

そんな中おすすめする派遣会社は「セントラルサービス」です。

 

この会社は一般企業から役員運転手の研修依頼が来るほど研修内容が充実しており、派遣されるドライバーもレベルが高いことが期待できます。

 

契約方法も月極契約とスポット契約が選べるので、使用頻度でコスパのいい方を選択できる点もメリットです。

 

セントラルサービス

TEL:03-6380-9151

メールでの問い合わせはこちら

 

5、まとめ

 

役員運転手の平均年収は200万後半から300万円後半程度です。

実際の年収は、企業や本人のスキルによって200万円代~600万円代とかなりの幅があります。

 

ただし求人を確認しても分かるように、都市部と地方では給与にかなりの差があります。

他の業種の給与同様に、物価の高い都市部の方が給与も高額になりがちです。

 

また稼働時間が夜間に及ぶ場合にも、高めの給与が設定されています。

 

役員運転手を雇用する際はそういった点も考慮して給与を決定しましょう。

 

場合によっては、役員運転手の派遣会社に依頼することも検討してみてください。