お抱え運転手を雇うのはどんな企業?メリット・費用・雇用方法紹介
2021.11.02
お抱え運転手を雇っている企業には共通点があります。
<お抱え運転手を雇う企業の共通点>
・役員の車移動が多い
・金銭的な余裕がある
・守秘義務を徹底したい
お抱え運転手を雇うには当然費用がかかります。
しかしそのデメリット以上に、メリットが多いからこそ雇用しているのです。
そこでここでは、お抱え運転手を雇う企業の共通点、雇用するメリット・デメリット・雇用方法・費用をご紹介します。
「お抱え運転手はどんな人が雇っているの?」
「お抱え運転手を雇いたいけれど費用はどれぐらいかかる?」
とお抱え運転手の雇用で悩んでいる方は必見です。
Contents
1. お抱え運転手を雇うのはどのような企業?
大企業の役員やVIPが雇用しているイメージのある「お抱え運転手」。
実際は中小企業でも雇用している会社は多くあります。
お抱え運転手を雇用する企業には、共通点があります。
<お抱え運転手を雇う企業の共通点>
・役員の車移動が多い
・金銭的な余裕がある
・守秘義務を徹底したい
1つずつ詳しく確認していきましょう。
1-1. 役員の車移動が多い
多忙な役員は、車の移動中も業務を行うための貴重な時間です。
自分で運転していては、電話の応対もままなりません。
お抱え運転手がいれば、電話の応対や書類に目を通すこともできます。
また仕事とプライベートの区別が難しく、夜間や休日も接待が多いのも多忙な役員の特徴です。
お抱え運転手がいれば、身体を休める時間としても車移動を活用できます。
疲れた体で運転をして事故を起こすといった危険を回避する意味もあるでしょう。
1-2. 金銭的な余裕がある
お抱え運転手を雇用する際に気になるのは、費用面です。
1人雇用しても問題ない程度、金銭的に余裕のある会社でなければなりません。
また取引先に行った際にお抱え運転手がいれば、先方にも優良な会社だと認識してもらえます。
余裕があるならタクシーやハイヤーでもよいのではと考える方もいるかもしれません。
しかしお抱え運転手だからこそのメリットもあります。
守秘義務が徹底できる点です。
1-3. 守秘義務を徹底したい
タクシーやハイヤーではなくお抱え運転手を雇用するのは理由があります。
それは機密事項に関する事柄です。
タクシーやハイヤーのように不特定なドライバーの場合、車内で話したことを他者に漏らされてしまう危険性があります。
役員は社内でもトップクラスの機密情報を持っています。
お抱え運転手のように専属ドライバーにすることで、守秘義務を徹底できるでしょう。
2. お抱え運転手を雇うメリット・デメリット
役員運転手を雇用するには、費用面での負担があります。
それでも一定の企業が役員運転手を雇用するのは、メリットがあるからです。
ここからはお抱え運転手を雇う「メリット・デメリット」を確認してみましょう。
2-1. お抱え運転手を雇うメリット
お抱え運転手を雇用した場合のメリットは3つあります。
<お抱え運転手を雇用するメリット>
①役員が運転するリスクを回避できる
②車内で仕事ができる
③取引先やお客様から優良企業だと思ってもらえる
役員自ら運転中に事故を起こしてしまった場合、会社として大きな損害になる可能性があります。
お抱え運転手がいれば車内で集中して仕事ができ、事故の回避にもつながるでしょう。
また、お抱え運転手の運転する社用車で取引先やお客様のところへ行けば、「この会社は優良企業だからこそ、お抱え運転手を雇用できている」と判断されます。
それにより仕事が有利に運ぶ可能性もあります。
2-2. お抱え運転手を雇うデメリット
お抱え運転手を雇用するデメリットは1つ。
人件費が掛かることです。
運転時間が少ないと、待機時間が長くなるばかりでもったいないと感じる方もいるでしょう。
中には待機時間を無駄にしないために、秘書と兼任でお抱え運転手を雇用する会社や、待機時間に別部署の手伝いをさせる会社もあります。
お抱え運転手のいる企業では、このデメリットを上回るだけのメリットがあると判断してお抱え運転手を雇用しているのです。
3. お抱え運転手を雇う方法と費用
お抱え運転手を雇用するには主に2つの方法が考えられます。
「自社雇用」する場合と、「派遣のお抱え運転手」を雇う場合です。
どちらで雇用するのがよいのか悩んでしまうこともありそうです。
次はそれぞれのメリットと気になる費用を確認してみましょう。
3-1. 自社雇用する
自社雇用する場合は、知人の紹介や社内の部署移動などもありますが、求人募集を出して新規で雇用するのが一般的です。
自社雇用する場合のメリットは、以下の2つです。
・自分たちで希望する人材を見極められる
・運転に関わる業務以外の仕事もさせられる
書類選考や面接など、応募してきた人材の中から選べる、さらに研修で必要なスキルを身につけさせられる点は自社雇用のメリットです。
また派遣のお抱え運転手では、基本的に運転業務以外の仕事をさせるのは派遣会社の方で禁止されています。
待機時間が長くなり、他部署の手伝いをさせる予定がある場合は、自社雇用がよいでしょう。
デメリットは派遣よりも費用がかかる点です。
3-1-1. 自社雇用した場合の費用
実際の求人募集を見ると、お抱え運転手の給与は1か月あたり200,000円~500,000円以上とかなり差があります。
これだけ差が出る理由は
・都市部の方が高くなりがち
・変形労働や土日出勤がある
といったことが考えられます。
また自社雇用でかかる費用は、給与だけではありません。
採用時にかかる「採用費」「研修費」など、ランニングコストとして「ボーナス」「福利厚生費」「社会保険料」などがあります。
これらをふまえて、採用メリットがあるか判断が必要です。
お抱え運転手の給与について詳しくは
3-2. 派遣のお抱え運転手を雇う
自社雇用に比べ派遣のお抱え運転手は、費用面でメリットがあります。
派遣ドライバーのメリットは
・費用を抑えられる
・すでにスキルが身についている
・万が一の事故でもすべて対応してもらえる
といったことです。
派遣会社は会社の評価にもつながるため、多くの会社がドライバーに対する研修に力を入れています。
たとえば都内の会社「セントラルサービス」では、運転技術は当然のこと、お抱え運転手に必要なマナーやルート検索の方法などなかなか教えにくい細部まで研修しています。
そのためどこへ行っても恥ずかしくないスキルのあるドライバーを派遣してもらえるのです。
またほとんどの派遣会社では、もしドライバーが運転時に事故が起きてしまっても事故対応をしてくれるため、会社の負担にならない点もメリットです。
3-2-1. 派遣のお抱え運転手を雇った場合の費用
派遣のお抱え運転手を雇用した場合にかかる費用は、月極契約でおよそ400,000円/月から。
できるだけ安く雇用したいという場合は、自社雇用した場合にかかる、採用費や研修費・給与・ボーナス・福利厚生費などを含めた額と比較して、どちらの方にメリットがあるかを考えてみましょう。
また週に1~2日だけ使いたい、休日の接待ゴルフのときだけ使いたい場合は、スポット契約を結べる派遣会社があります。
4時間程度であれば20,000円弱、安いところであれば1日でも20,000円程度から依頼できます。
4. まとめ
お抱え運転手を雇用するのは、リスク回避や役員の仕事時間ができるといったさまざまなメリットがあるからです。
しかしすべての企業で雇用できるわけではありません。
お抱え運転手を雇う企業には共通点があります。
<お抱え運転手を雇う企業の共通点>
・役員の車移動が多い
・金銭的な余裕がある
・守秘義務を徹底したい
見栄やプライドだけで雇用するのは危険です。
人をひとり雇用するには、多くの費用がかかることも考慮しましょう。
雇用方法は「自社雇用」と「派遣のお抱え運転手を雇用」という2つの方法があります。
それぞれのメリットや費用面を確認し、会社に向いている方法で雇用しましょう。